乳がんとは

乳がんとは?乳がんは、乳房にある乳腺に発生する悪性の腫瘍です。
乳腺の細胞の遺伝子に異常をきたして勝手に増殖する細胞によってがんが発生します。がんが乳管内に留まっているときは乳房内に留まっていますが、がん細胞が乳管を破壊して乳管外にでますと血管やリンパ管を通って全身へと拡がっていきます。乳がんの初期には症状がほとんどありません。
症状として一番多いのはしこりです。しこりがみられた時は乳管を破壊しているときがほとんどです。
その他の症状としては、乳頭の血性分泌、乳頭の陥没、皮膚のえくぼなどがあります。
1個のがん細胞が増殖し、触知可能な直径1cmのしこりになるまでは、5年から10年ほどかかると言われています。発達が遅く、早期発見が鍵をにぎるがんのひとつです。

日本の乳がんの実態

生涯に乳がんを患う日本人女性は、現在、12人に1人と言われています。(※1)
また、乳がんで亡くなる女性は、2013年に1万3000人を超え、1980年と比べて約3倍にもなっています。
厚生労働省が発表した「人口動態統計 (※2)」では、2014年の乳がんによる死亡数(女性)は13,240人[確定数]で、残念ながら増加しました。

厚生労働省人口態動計

※1:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス 」

※2:厚生労働省人口動態統計[確定数]より、2015年9月3日発表

女性の乳がん年齢階級別罹患率

年齢別に見た場合、胃がんや肺がん、大腸がんのように年齢が高まるとともに増えるがんとは異なり、乳がんは 30代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎え、比較的若い世代で多くなっています(※3)

※3:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」女性の乳がん年齢階級別罹患率(全国推計値、2010年)

乳がんかな?と思ったら

乳がんかな?と思ったら日本では、現在約14人に1人の女性が乳がんにかかるといわれています。
まずは検診を受けて、自分がどのような症状であるかを知りましょう。
また検診で乳がんが見つかったら、動揺や不安を受けると思いますが、速やかに適切な治療を受ける必要があります。その時には、どのような治療があるのかなど、医師や看護師とまたご家族も含め十分に相談していくことが望ましいでしょう。

乳がんにかかりやすい人って?

乳がんの発生には、遺伝的要因と環境的要因があり、それらの要因をリスクファクターといいます。以下の要因にあてはまる人はよりかかりやすい状況にある、ということですので積極的に検診を受けてください。

  • 月経のある期間が普通の人より長い
    • 11歳以下で初経があった人、閉経が55歳以降の人
    • 出産経験のない人
    • 35歳以上で初産を経験した人
  • 標準体重を2割超えている人、肥満の人(とくに閉経後の肥満)
  • 母親や姉妹など近親者に乳がんになった人がいる場合(遺伝による)
  • 避妊薬のピルや女性ホルモン、副腎ホルモン剤を常用している人
  • アルコールを飲む機会が多い人

乳がん検診

乳がん検診の概要

乳がん検診は、早期発見を目的として定期的に受けることが望ましいとされています。
がん検診の目的は、検診の対象となる人たちの死亡率を低下させることです。
無症状のうちに早期の乳がんが発見される可能性が高く、まだ乳管の中だけにあるうちに取り除けば、ほぼ100%完治します。小さながんに対する手術は、術後の乳房の変形もほとんど分かりません。
「乳がん」の早期発見は、「乳房も命も助ける」ことになります。
乳がん検診(一次検診)は、国の指針では、対象は40歳以上で、問診、視触診、乳房X線検査(マンモグラフィ)が基本になっています。
検診には市区町村が実施している検診と個人が自分の死亡リスクを下げるために受ける検診があります。 市区町村が実施している検診には、集団検診や施設検診があり、公的な補助金が出るので、無料か自己負担が少額ですみます。(自己負担額は自治体により異なります)
個人で受ける検診では、人間ドックや医療機関で行います。健康保険組合などから補助金が出ることがありますが、基本的には全額自己負担のため、集団検診に比べて自己負担の金額は多くなります。基本的な検診内容の種類や料金は、医療機関によって異なるので確認が必要です。
「乳がん」の検診・早期発見・早期治療は、自分自身を、大切な女性を救うことになるので、定期的な検診を受けるようにしましょう。

マンモグラフィとは

マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影装置のことを、マンモグラフィと呼んでいます。マンモグラフィを使うと視触診ではわからなかった小さなしこりも鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。マンモグラフィで発見される乳がんの7割以上が早期がんとなっています(視触診なら約4割)。
マンモグラフィ撮影では乳房を平たく引きのばし圧迫板でやや強めに押さえられた状態で撮影が行われます。発達した乳腺では、がんはその陰影に隠れてしまい認識することは難しく、したがって乳腺が発達し、被曝を避けたい若い方にはマンモグラフィ検診は行われません。検診で推奨されるのは40歳以上です。

乳がん検診の受け方

長浜市の検診

長浜市の乳がん検診案内については、長浜市健康推進課で出している「長浜市健康づくり日程表」をご覧下さい。
検診は、集団検診と医療機関検診を行なっています。

対象者40歳以上の市民であり、前年度に受診していない人
実施場所
料金
申込先
場所総合検診会場(6月〜12月に市内各地のの公民館等で実施)
料金1,300円(40〜49歳の人)または1,000円(50歳以上の人)
申込先長浜市健康推進課(詳しくは総合検診の案内もしくは、健康づくり日程表をご覧ください)
場所医療機関(長浜赤十字病院・市立長浜病院・長浜市立湖北病院で通年実施)
料金1,300円(40〜49歳の人)または1,000円(50歳以上の人)
申込先長浜市健康推進課(電話受付のみ 65-7759)
検査内容問診及びマンモグラフィ(乳房を装置に挟んで圧迫し、エックス線撮影する検査)
受診できない人
  • 授乳中または卒乳後3か月以内の人
  • 妊娠中または妊娠の疑いがある人
  • ペースメーカーを装着している人
  • V-Pシャントを挿入している人
  • 豊胸手術をした人
  • 自覚するしこりがある人
  • 乳頭から分泌がある人
  • 乳房の状態を経過観察中または治療中の人
  • 前年度に市の乳がん検診を受診した人(クーポン対象者は除く)
「要精検」と判定された場合医療機関で超音波検査、マンモグラフィの追加撮影等の精密検査を受けましょう。

自己検診(任意型検診)

医療機関や人間ドックで乳がん検診を受けることができます。
健康保険組合などから補助金が出ることがありますが、基本的には医療保険は適応ではなく、全額自己負担のため、集団検診に比べて自己負担の金額は多くなります。基本的な検診内容の種類や料金、オプションで選べる検査種類は医療機関によって異なりますので、実施する医療機関にお問い合わせください。