「乳がん」から、大切な自分、大切な人を守る。
「乳がん」のこと、「知る」からはじまる。
「乳がんのことを知ってもらい、乳がんから大切な自分、家族を守ってほしい」
この思いを持ったメンバーが集まり、当会は2012年にスタートしました。
乳がんの患者数は年々増加しており、女性のがんの中での罹患率は第一位。ここ湖北でも約600名の方が乳がんと診断され、病と闘ってらっしゃいます。(2015年現在)
早期発見・治療の場合10年生存率が約9割の乳がん。早く見つけることができれば助かる病気です。しかし、日本では検診率がいまだ約20%という低い数字にとどまっています。これは、乳がんの発症年齢のピークが大きな原因のひとつ。20代後半を皮切りに30代後半で急増という、いわば女性が「仕事が忙しくて」「子供に手がかかって」など、つい自分のことを後回しにしてしまう時期と重なってしまうのです。
そんな日々忙しい女性の方々にこそ、ご自身のためだけではなく、大切なご家族のためにも、乳がんの知識を身につけていただきたい。そう願ってわたしたちは毎年活動を重ねてきました。
早期発見のメリットは生存率の向上だけではなく、手術や化学療法による身体的及び経済的負担、また、女性にとって大事な乳房の損失、その精神的な負担も大きく軽減できると考えております。
当面の目標は検診率を現状の約20%から40%に引き上げることですが、そのほかにもセルフチェックの普及、正しい乳がん知識の周知等にも力を注いでまいります。
女性が、ひいては市民が本来助かるべき病気に憂うことなく、いきいきと笑顔で暮らせる社会。それが、わたしたちピンクリボン長浜の願いです。
実行委員長挨拶
2012年長浜で始まったピンクリボン運動のメンバーとして参加し、3年目の活動より継続してピンクリボン運動を続けていきたいとの思いにより、代表に就任させていただきました。
乳がんは、がんの中でも年々患者数が増えていますが、現在も予防方法は確立されていません。また、その大半が早期発見で治せる病気でありながら、早期発見につながる検診を充分に周知できていないのが現状です。
そうした状況下で、0次検診や予防医学に力を入れているここ長浜から検診率を高めるために、継続して乳がんの啓発活動に取り組む当会の重要性を感じております。自分や大事な家族が安心で笑顔ある日常を過ごせるように、セルフチェックの習得、実践、そして乳がん検診を受けることをぜひ怖がらずにおこなってください。
ピンクリボン長浜では、一人でも多くの人に、早期発見による治療で助かる命であることを伝えていきたいと思っております。私たちは、微力ではありますが、これからも頑張ってまいります。
ピンクリボン長浜実行委員会 実行委員長
児玉 麻希
沿革
2012年 | ピンクリボン運動を長浜ではじめるため実行委員会を設立 |
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2012年 10月 | ピンクリボン月間に合わせ、啓発運動イベント「ピンクリボン長浜2012」を開催。長浜城をピンクにライトアップし、ピンクリボン運動の認知向上を図る |
2013年 10月 | 2年目となる啓発運動イベント「ピンクリボン長浜2013」開催 |
2014年 | 市民の方向けに乳がんについてのアンケート調査開始 |
2014年 10月 | 3年目となる啓発運動イベント「ピンクリボン長浜2014」開催 初めて乳腺外来専門医による「乳がんミニ講座」も同時開催 |
2015年 | 市民の方向けに乳がんについてのアンケート調査 |
2015年 2月 | 長浜中心市街地にて「お寧様のひなまつり」にて啓発ブース出展 |
2015年 10月 | 4年目となる啓発運動イベント「ピンクリボン長浜2015」開催 「乳がんの基礎知識と早期発見のコツ」の講演会開催 |
2016年 2月 | 長浜中心市街地にて「お寧様のひなまつり」にて啓発ブース出展 |
2016年 3月 | ピンクリボン長浜ホームページ開設 |
ピンクリボンとは?
ピンクリボン(Pink ribbon)とは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進することなどを目的として行われる世界共通の乳がん啓発活動のシンボルです。
ピンクリボン啓発活動は、1980年代にアメリカで、乳がん患者の家族が「乳がんで同じ悲しむ人を一人でも減らしたい」との想いから始まっており、今では世界中に広まっています。
また、日本では2000年頃から認知されるようになり、その運動の規模は年を追うごとに急拡大しています。